北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別、、、17

65年前の 川釣りの思い出として もう一つ これも 書かないわけにはいかないでしょう

それは 幻の魚と言われている イトウ

の事です、、、、、、

僕は 一回 釣った事が有ります

体調は約80センチ 体表の模様は イワナ に良く似ています

先日 書いたように その昔 仁仁志別の開拓部落には 秋になると 川に 棒を立ててもしばらくは 倒れなかったと言うくらい 毎年 鮭 が群れを成して大量に上って来たと言われていました

僕も何度か 数尾の鮭を見た事が有りまして その鮭に 数十匹のヤマベが群がって後を追っている光景は壮絶でした!

このように 当時の仁仁志別は 都会の喧騒とはかけ離れた 大自然の真っ只中の開拓部落でした

都会では 幻の魚と言われていた イトウの一匹や二匹 いたところで 何の不思議も有りません

いつもは 15センチから20センチ位のヤマベを釣っている竿には さすがに80センチ位ののイトウを釣り上げるには無理があったようでした

やっとの思いで 手元に引き寄せて安心した途端に スルッと 手から滑り落ちるように川へ転げ落ちて行きました、、、

逃した魚は大きい、、、、、、

良く言われる言葉通りです

見たことのない魚だったので 家に帰って図鑑で調べてみると イトウ だったのです、、、、、、

大人に成って 都会に出るようになり たまに 渓流釣りの話しをニュースで見たり 人から聞いたりする事が有りますが そんな時何時も 子供の頃 大自然の中に居て ヤマベやイトウを釣っていた情景が思い出されます

自分にとっては 全く 当たり前の経験だったのですが 実は 物凄く貴重で稀有な経験だったんだなぁ、、、、、、と言う

思いに駆られます

人によっては珍しいものが 他の人には

珍しく無かったり 人間社会と言うのは

多種多様な経験をした人々の集合体なんだなぁ、、、、、、

自分と違う人の つまり 他人の経験とか 考えに幾ばくかの敬意を払って接しなければいけない と言う事が 川釣りを通して学んだ事です、、、

続く、、、