昆布森      4

中学一年生になって 開拓地 仁仁志別から ある程度 開かれた 漁師町 昆布森に 自分の意志とは関係なく 連れてこられました、、、、、、

転校生として 昆布森中学に入学です

約50人程いたと思う 同級生達

誰1人として覚えていません

転校生と言うのは 周りから 奇異の目で 見られます

仲間に 入れなかったのか 入りたくなかったのか 記憶がありません 

同級生の大半は やはり漁師の子供達でした

昆布森は 町 全体を 海 が支配している感じで 仁仁志別 にいた時のような 変化に富んだ 生活の記憶が有りません、、、、、、

柘植広への毎朝の無言の挨拶 

夜寝る時の これまた 何の返事もないのに おやすみなさい と言わされる事も 、、、、、、

おばあちゃんに 毎日のように言われる

生みの親より育ての親

育ての親の恩を忘れてはいけない

お前は 柘植家の長男です

立派になりなさい、、、、、、

何の変化も無い 毎日でした

自分の部屋に こもって 北海道地図を眺めて 鉄道の線路を 釧路から 夕張までなぞって見ていました 

此処で二股になっているから 乗り換えるのかな? とか 空想で夕張まで 帰っていました

寂しい 中学生 でした、、、

続く、、、