北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別

この遊びの面白いのはこれからです。
身体を反転させて、川下に向かって滑って行きます。


スケートをやったことのある人なら解かると思うのですが スケートはいつも漕ぎ続けなければ前に進みません。
しかしこの氷上の川下りは一度漕ぐと、次に止まるまで 漕ぐ必要がありません。

スキーで斜面を滑降するように 身をかがめて滑って行きます。
まわりには誰もいません。
見渡す限り雪景色…。
そして天然の曲がりくねったリンク…。
なんという楽しい遊び!

直線のところでスピードが増し カーブの所で少しブレーキをかけ、またまっすぐの所でスピードに乗る。
これの繰り返しです。 

1時間ほどかけて上流のある地点まで登っても 下りは10分か15分で終わってしまいます。
また上流に向かって上っていきます。
2度目には、最初の地点よりもずっと上まで上ります。 
そしてまた下ります! 
氷が割れていないのを確認済みですから 安心して遊ぶことが出来ます。 
何度も何度も1人で日が暮れるまで遊びました。 

下りの時 普通に滑るのに飽きると、 ベースボールのように頭からスライディングしたり、 時には両足を持ち上げてお尻で滑ります。
10メートルや20メートルは平気でそのまま滑っていきます。
天然の氷は水気を含んでいませんから 服が濡れたりしませんし冷たくもありません。

そうやって上流に登り下流に滑るのを繰り返して遊んでいるうちにそれにも飽きてきて 
そうだ! このままずうっと下ってみたら どうなるのだろう?』 ……。

                                   (続く)

 

 

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