和解

 

 

「何か一曲聞きたいなあ」とTちゃんが言いました。

 

その日は丁度、仕事場、レストラン‘ナカニユ’の帰りで 

ギターとヴァイオリンのデュオの演奏の余韻が残っていた事もあって

気軽に「いいですよ」という展開になりました。

 

僕はギターをいつも、マコのように 手元に持ち歩く習慣が無く 駐車した車の中に置いてありました。

 

オーバードにはギターが沢山おいてありましたので、其の中の一本をお借りして マコと演奏しました。

曲は‘美しきロスマリン’というクライスラー作曲の小品です。

 

反応は意外な物でした。

 

 

数十分前には、レストランのBGMとして弾いた曲が

今ここでは、素晴らしい大きな歓声と拍手を持って 歓迎されました。

僕たちもとても嬉しかったように記憶しています。

 

先輩とTちゃんは、「宮崎君のライブの一回目はマコさんとやってもらいましょうよ。

           そして CDも作りましょうよ」と大きな興奮を交えて言いました。

 

先輩の構想の中には ライブを重ねて行き そのライブを録音して いいのがあったら

ライブ録音として CDに残したい。

オーバードレーベルを立ち上げたい。

という物があったようでした。

 

その日は、そのような内容の話で盛り上がり 

先輩たちはビール、僕たちはパインジュースで乾杯を重ねました。

 

楽しい時間があっという間に過ぎ、気が付くと 朝の5時くらいになっていましたね。

本当に楽しい思い出の時間でした。

 

続く・・・・・

 

 

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