和解

 

 

何十年ぶりかで 切れたので 其の後は 大変でした。

マコもそんな私の姿を見たのは初めてで、

僕が 熊のように 狭い部屋の中を 行ったり来たりしていると 

隣の部屋からドアをちょっと開けて

目だけ出して 「お父さん こんにちは~~」とか言って 僕を笑わせようとします。

猫たちも珍しく三匹並んでにゃ~~にゃ~~にゃ~~と僕の機嫌をとろうとしています。

 

3,40分経ったころでしょうか?

やがて僕の怒りも収まり マコや猫たちに 「ごめんね。驚かせたね。もう大丈夫だよ・・・・」

 

 

 

それから2年くらいは その話題には触れないでいました。

しかし・・・・

其の後 先輩 どうしているかな・・Tちゃんは元気かなぁ・・・ 

と、マコと どちらからともなく 話題に上ることがありました。

猫たちも 先輩どうちてるかにゃぁ~~~にゃぁ~~~と言っているような気さえするのです。

 

赤坂BフラットでのPINKBONGOやテンダリーズの仕事の帰り、

青山のライブハウスBody&Soulの帰りなど

オーバードのすぐそばを通って帰ることが多く 

ふらっと 寄ってみようかな?

いや、ダメだ そういうわけには行かない・・・と自分を戒めたものでした。

 

 

 

先輩もきっともう怒ってないだろうね  と思えるようになり 

「マコ電話してごらんよ」と言える日が 来ました。

 

マコが電話すると、り~~~~んり~~~~ん

不在でした・・・・・・

また今度にしよう・・・

 

そういうことが何度かあった 2012年2月7日午後1時32分

り~~~んり~~~~ん

 

 

ガチャッ 「はい F井です。」

マコ 「もしもし わたし 誰かわかりますか?」

 

 

 

続く・・・・・

 

 

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