師匠・高柳 昌行さんとの思い出

 

 

一週間が過ぎました。

 

自分なりに 一生懸命練習したつもりで 

意気揚々と ‘町のギター教室’へ出かけていきました。

 

2週目の先生の反応は こうでした。

「まあ 大体いいが 手首の振り方がよくない。

手首は縦に上下するように。

斜めになってはいけない。

そして ピックの持ち方だが 右手のピックをつまんでいる指と 他の 中、薬、小指とは

やや 間をあける訓練をしろ。

そしてピッキングだが 常にダウンアップ ダウンアップと正確に繰り返す事。

右手のスナップを強くする為に 今から教える体操を毎日するように・・・・」

 

その体操とは こうでした。

両手を前に伸ばして、手のひらを上に向けて 結んで開いてを20回。

手のひらを下に向けて 同じように 20回。

これを 3往復くらいやる・・・・・

 

 

 

何故 ここまで正確に 先生の言ったことを 覚えているのか 不思議でしょう?

しかも42年も 前のことを。

 

実は 先生は レッスンのときの 注意点を B5サイズのレポート用紙に

非常に綺麗で達筆な字で 書いて 渡してくれて いたのです。

僕は その注意点を 修正すべく 次の一週間を生きる、という生活でした。

 

何とそのレポート用紙が 奇跡的に 残っているのです。

昨日 確かあったはずだと探して やっと見つけました。

随分 時間が かかりましたが、

このブログの連載を ある程度は 正確なものに しようと思い・・・・

 

その探した時間を ギターの練習に当てていたとしたら 今の倍くらいは巧くなっているのに・・・・

 

とまあ そんなことはないのですが。

 

 

 

来週からは 左手のためにクロマチック スケール

 

左手   人  中  薬  小

      1   2  3   4

 

先ず 6弦を 1フレットから 1.2.3.4と 半音づつ 押さえます。

次に 5フレットから 1.2.3.4

9フレットから 1.2.3.4  と押さえます。

その時に 2の指が 指板と直角になるよう。

そして指は フレットのすぐそばを 押さえる。

押弦は 指頭で する。

 

 

というようなことを 教えられ 「右手の フォームが崩れないように 左手のフォームも崩れないように

両手に 神経を 配るように。」

 

そして 先生は 続けて 言いました。

「これらの事が 正確に やれているかどうか、 幅広の横長の 鏡を目の前に立てて

自分のフォームを映し 確認しながら 練習するように。」

 

 

一応 6年間 自分なりに エレキギターを弾いて 色々な 練習をしてきたつもりでいたのですが、

今 先生の言っている事は 全く 未知の体験でした。

 

こんな風に 最初から 正確に ギターを 練習する事と 

プロのギタリストになるという思いとが 完全に一致して 非常に勇気が湧いてきました。 

 

そう思うと 早く家に帰って 練習したいという思いで 先生の部屋を そそくさと あとにし

四谷から 自分のアパートのある荻窪まで急ぎました・・・・

 

 

続く・・・・・

 

 

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