師匠・高柳 昌行さんとの思い出

 

 

玖島 隆明さんの 教則本は、 初心者にとって 非常にすぐれた物でした。

セゴビアの 運指による 12の調にわたる スケール。

それについての 6つのバリエイション。

 

そして クロマティック スケールの 多岐にわたる バリエイション。

教則本の 大部分が これらのことで 占められている 内容の濃い物でした。

 

確か、 僕は この 教則本を 上げるのに 2年かかったように 記憶しています。

 

この教則本の スケールを 仕あげるについて 同時に 

左手の正しいフォーム、 右手の正しい形も 確立するように 厳しく 毎回 指摘されます。

 

ちなみに ある日の 先生の レポートを 再現してみましょう。

 

 

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☆左指のフォームに注意~~フレットに平行する、斜めにならないようにする。

 

☆左指の 押弦場所が 不確定~~テンポを落として 正確な場所を押さえる。

       フレットの真横に左指をセットする。  特に 4指~3指 低ポジションで・・・・・

       6ポジション以下で4指3指を 特に 訓練する。

 

☆親指は ネックの中央より 上に出さない。

 

☆左手の指の つけねの力を抜く。 やわらかく 丸みを帯びた フォームを作る。

 

☆時間を掛けて ゆっくり やる。  鏡を見て 直していくこと。

 

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とまあ こんな感じに 非常に 細かく 注意、指摘されます。

 

そういう日々が 続き、  習い始めて 半年が過ぎた頃

少しずつ ジャズにも 興味を持ちはじめ

レコードを買いに 店に行きました。

 

ぱらぱらぱらと何気なく レコードを探しているうちに

ジャケット写真に 見たような顔が・・・・・・・・・・・・・・・アレ????

似てるなあ?

 

興味を引かれて タイトルを見てみると

‘ プロフィール オブ ジョジョ 

そして ライナー ノーツを読んでいくと 高柳 昌行 っていう名前が 何回か出てきます。

 

『あれ? おんなじ 名前の人もいるもんだなあ・・・・・

僕が 習っている ギター教室の先生じゃ ないだろうなあ??

とりあえず 買って、帰って家で ゆっくり 見てみよう。』

 

と 嘘ではなく 本当に そう思いました。

僕は そのくらい ジャズに 疎かったのです。

 

 

家に帰って 中身をジックリ読んでみると 僕の習っている 高柳 昌行さんって人は

このレコードの 中身の人 そのものでした。

 

非常に驚きました。

 

 

『 どうする??? あのまあるく 小太りの ギョロっとした目の あの おじさんが・・・・・』

 

 

それから家にある ジャズ関係の雑誌を 注意深く くまなく 読んでみました。

すると あちこちに 高柳昌行 高柳昌行 高柳 昌行 と 

出てくるではありませんか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

ああ、あの おじさんは こんなに 有名な 人だったんだ!!!

  

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

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