昆布森   5

 

 

 漁師町 昆布森での 2年間は ほとんど さしたる変化もなく 平凡な 生活でした、、、

仁仁志別の2年間に比べると 大違いです

中学一年生になったからなのか 

開拓地では ないので 平凡な 普通の生活が続きました

毎夜 7時になると 寝る時間です

眠くなくても 布団に入る様に 躾けられていました 

正座をして 柘植広に おやすみなさい

と 挨拶をして 居間の隣の部屋 の布団に入ります 

すると 柘植広は ほとんど毎日の様に ラジオをつけて プロ野球放送を聞いています

ジャイアンツ (巨人) が好きみたいで いつも 巨人対どこそこのゲームです

小さな音で聞こえてくる 野球放送を 夢中になって ボクも 耳を側立てて 聞いていました 

心の中で 思いました 一緒に 同じ部屋で 野球放送を聞かせてほしいなあ、、、  

そうしたら もっと 仲良くなれるかもしれないのに、、、

おばあちゃんに何百回も言われた 

生みの親より育ての親

育ての親の恩を忘れてはいけない

と言う事も 少しは 感じることができたかもしれないのに、、、、、、

いい大人が そんな子供の心も わからないのか?

それが 小学校の校長先生 なのか?

不思議 でした、、、、、、

柘植広 安子 おばあちゃんと一緒に 過ごした 4年間は ボクの素直だった心を 完全に 捻じ曲げてしまいました

夕張にいた時は 明るい 素直な子供だったのに、、、、、、

続く、、、

 

 

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