ピンクボンゴ、、、 6

 

 

電話口の向こうで 大路さんは 言いました

ミヤザキさん、大切なのは どこのサックスかという事です。

セルマー製 、アメリカ かフランスか 

アメセル だったら良いです

但し 30000円で買ったら 面白くない。

値切って 20000円くらいなら 

買っても良い、、、、、、、、、

なんて事を!

質流品のサックス 30000円でも とんでもない

価格なのに   それを 値切ってコイ!とは、、、、、、

ココボンゴで 物凄い勢いで サックスを吹いている 大路さんにスッカリ やられてしまっていた私は 魔法をかけられた様に 20000円 、、、

20000円、、、、、、と呟きながら 電話を切りました。

昨日のドラマーの様子を 思い出すと

あの勢いなら 直ぐにも 出直して

あのサックスを買いに行っているかもしれない

ここは 急がなくちゃ、、、、、、

と 電話を切ってから あわてるように 支度をして、

ん、待てよ コレから 値切りに行くのに 昨日と 同じ格好で行っては マズイ ぞ、、、

昨日の同じ奴が買いに来たと 知れたら 絶対に欲しい!  とバレバレ だ!

値切り交渉が上手く行くわけがない 

それで無くとも ハードルが高いのに。

、、、、、、、、、、、、、、、

全く 別の服装に着替えて ダテ メガネも必要だが 相応しいのがない!

しょうが無いから メガネは なし だ!

と 自分なりに考えて この辺で良いだろうと

身繕いをして 昨日の質屋さんに向かいました

店の前に着きました!

コレは 一つの  戦いである

絶対に ミス は許されない

慎重に 細心の注意を払って 事に 当たらなければいけない!

あのサックスが欲しいとバレては 絶対にいけない!、、、、、、、、、

しかも アメリカ製のセルマーなのかどうかの

確認も必要だ!

ドアを開けました。、、、、、、

続く、、、、、、、、、

 

 

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