師匠・高柳 昌行さんとの思い出

 

 

習い始めてから 5,6年も経ったころでしょうか。

 

毎月、4週目の本読み合わせ討論会の時 

先生が 「この教室のことを 今日から 煉塾(れんじゅく)と 名づける。

お前たちは 俺の 塾生だ。」

と また 急に 難しいことを 言い始めました。

 

先生は 日ごろから 色々 本を読んで 勉強されていたみたいですから きっと

幕末明治の、 日本を動かしていく大物政治家を 多く輩出したといわれる 吉田松陰の塾 

に感銘を受けての事だったに 違いありません。

 

先生は、 僕を除いてですが、生徒達の中に これはと思う人も 何人か いて、 

これからの 日本の ジャズギター界を 切り開いて行く人材に育って欲しいと願って 

自分のレッスングループを 煉塾と 名づけ、 僕たちを 塾生と呼び

僕たちの 志と情熱を 奮起させようと したのでしょう。

 

 

教えを乞う者と 教える側、弟子と師匠・・・・・・・・・

日本人の 伝統を 後世に伝える 古きよき姿が そこにはありました。

その時 僕たちは 紛れも無く、 師匠と弟子たちが 車座になって 時間を共有していました。

 

 

果たして今、 僕たちは 先生の その願いを果たす事が 出来ているのでしょうか・・・

 

 

高柳さんは とにかく 志の高い人でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

  

 

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