ええ~、毎度おなじみチリ紙交換です…
[犯人は必ず現場に戻る] と言われているように、 僕もあのベンツがどうなっているか、是非 見たいと言う衝動に駆られました。
現場から 4, 500メートル離れたところに車を止めて、現場に向かって歩き出したのですが……、
10メートルくらい歩いた時 '近寄らないで帰ったほうがいい' というもう1人の自分の声が聞こえます。
'いや、どんな惨状になっているか見てみたい、あのギーーーーッ という音はただ事じゃなかった!'
と思い、また 2, 30メートル進みます。
'いや やっぱり帰ったほうがいい。今頃ベンツの持ち主が 車の前で物凄い形相で怒っているかもしれない……。'
そして 2, 30メートル戻りました。
この繰り返しで 15分くらい行ったり来たり ふらふらとしていました。
最終的には {あのベンツが遠くから見えるところまで 近寄って 周りに人影が無かったら、ベンツに近寄り 人影があったら 気づかれないように後ずさりして一目散に逃げる} という方針を立てて 進みました。
ずうっと先に小さくベンツが見えます。
僕は電柱の影に身を潜め、ベンツの周りの様子を注意深く確かめました。
人影は無い!
よし 思い切っていこう!
ベンツが30メートル、20メートル、10メートル……。
と、だんだん 近づいてきます。
心臓はもうドキドキです!
もうベンツは目の前です!!!
あぁぁ~~~~~~っ!! ベンツが……。
もうこれ以上は僕の口からはいえません………。
<□月□日の項 の項 終わり>
(続く)