北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別

おばあちゃんの漬ける漬物は…、 
10歳の少年がそれまでに食べたことが無いような 深い味わいを持ったものでした。

今生きていたら間違いなく、漬物名人としてあらゆるところに引っ張り出されていたでしょう。

種類としては、 
  1、 鰊漬け(大根、きゃべつ、身欠きにしん、麹…) 
  2、 大根のべったら漬け 
  3、 たくあん漬け 
  4、 白菜の塩漬け 
  5、 かぶの麹漬け 
  6、 ナスの塩漬け 
  7、 きゅうりの塩漬け 
  8、 赤カブの千枚漬け 
  9、 なすときゅうりの奈良漬 
 10、 はたはたの麹漬け 
 11、 キャベツの挟み漬け……など 

これらをすべて、一斗樽1個か2個、漬けます。
僕は、この中では、鰊漬けとべったら漬と なすときゅうりの奈良漬が特に好きでした。
11月くらいから、次の年の4月くらいまでが冬の季節…。
その間の来客には、お茶と漬物でもてなします。

開拓部落仁仁志別の冬は寒く厳しいながらも、暖房のよく効いた部屋で お茶と鰊漬け…。
楽しい思い出です。 

いまどき東京では、鰊漬けなど食べられませんね。

次回は おばあちゃんの漬物の漬け方の手順を 記憶が残っている範囲で 説明しましょう……。

                                   (続く)

 

 

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