北海道阿寒郡阿寒町大字仁仁志別
厳しい冬……。
厳しい寒さ……。
と言いましたが、辛いことばかりではなく 楽しいこともありました。
冬には大自然相手のスキー、スケート遊びがあります。
スケートの場合はこうです。
秋までヤマベ釣りを楽しんだ川も 冬12月を過ぎる頃になると 厚さ20センチくらいの氷で埋め尽くされます。
20センチくらいの氷が張ると 子供が10人くらい乗ってもびくともしません。
冬になると、農家の仕事も少なくなり 近所(といってもかなり離れているのですが…)の 郵便局の健司君や、1軒しかない商店の松井(?)君やら 5, 6人で、アイスホッケーに夢中になりました。
川幅 5, 6メートル、長さ15, 6メートルくらいの場所を選んでコートにします。
両方のゴールは枯れ木で枠を作って設置します。
氷の状態は-34度にもなるくらいの土地ですから 完璧です。
表面がつるつるして、それはそれはキレイでした。
アイスホッケーに使うスティックは その辺に生えていた木を秋に切っておいて使います。
ボールは枯れ木の破片です。
こういう遊び方が、当時の開拓部落の子供たちに受け継がれた 伝統だったのでしょう。
時間を忘れるほどに、楽しい遊びでした。
大自然真っ只中です……。
(続く)